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皆さんは鼈甲を知っていますか?
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鼈甲とはタイマイというウミガメの一種の甲羅を利用した加工工芸品の事です。

飴色の奥深い輝き、天然の素材のみが持つ艶のある素材感が魅力的で昔から人々に愛されて来ました。今回はそんな鼈甲について少しお話したいと思います。

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飴色ってどんな色?

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鼈甲は磨き上げる事で艶やかな飴色の表情を成します。

そもそも飴色とはどんな色味なのでしょうか。

何となくこんな色だろうと想像のつく人は多いかもしれませんが、主に透明な黄褐色の事を指します。昔の水飴の色からそう呼ばれる様になりました。飴色は皮革製品、ガラス工芸品などに多くみられ、使い込んだ風合いがあり、その独特の色味は温かみがあります。またタマネギを飴色になるまで炒める、と皆さんも「飴色」を使った事があるのではないでしょうか。こんな風に飴色のものは案外身近にもあるのですね。

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鼈甲の歴史

正倉院の宝物にもあるように鼈甲の歴史は古く、伝来は奈良時代にもさかのぼると言われています。加工技術は約300年前、原料を容易に入手出来る様になった長崎で発達し広まっていきました。ところが、1991年にワシントン条約により、原料である玳瑁(タイマイ)の輸出入が規制されてしまった為、現存する在庫のみが流通できる貴重な素材として扱われるようになり、その技術は衰退の一途をたどっています。

鼈甲と銀

金属である銀の固さは鼈甲とは大きく異なること、また、鼈甲が熱に弱く銀細工には欠かせない火を使うことが出来ないことから、加工には特殊な技術を必要とします。ichiではそもそもが手造り。この量産に全く不向きな素材をひとつひとつ銀に象眼することで、鼈甲と銀を融合させることができました。

鼈甲の艶やかな風合いが銀の白さとコントラストを為しより一層互いを引き立たせ、時にハッとする程美しい色味に目が離せなくなります。鼈甲と銀、どちらも違う顔をしていますが、共存することで生まれる絶妙なバランスは、新たなジュエリーの魅力を私達に見せてくれています。鼈甲と銀の魅力に触れ、虜になってしまわぬようにご注意を。

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