アオモジ
今週の瓶花はアオモジです。
別名ショウガノキ、コショウノキとも呼ばれています。
小さい頃、近所のトモ君のおじいちゃんが『胡椒の匂いがする木だよ』と直径2cmくらいの枝をくれたことを思い出しました。
忘れた頃にふと手に取っても、ずっとほのかに香っていた記憶があります。
その香りから爪楊枝として使われることが多く、職人により1本ずつ造られています。
日常的によくお目見えする爪楊枝について、ひとつ豆知識を得ました。
爪楊枝のお尻側、尖っていない方には必ず溝がついていますよね。
しかしその溝には実用的な意味はないそう。
答えは『こけし』です。
爪楊枝2本分の長さの丸い木軸を作り、両端を尖らせ、中央で切断し、2本同時に完成。
というのか一般的な流れだそう。
切断面がささくれ立つので、ラインダーという機械でヤスリをかけ仕上げます。
しかしここで問題なのは、グラインダーでヤスリをかけると摩擦によって黒くなること。
それはそれで致し方なし。とならず、少なからずクレームもあったそう。
黒い部分を活かす…頭が黒い…円筒形…
そうです『こけし』です。
溝を彫ることでこけし感を演出。
見事クレームはなくなり、そこから爪楊枝の溝が定番化したそうです。
今週は爪楊枝ディスカバリーでした。
寒さ和らぐ日も増えてきましたね。
まだしばらく辛抱の時期は続きそうですが、そんな日々のご褒美を探したいとき、ぜひお声がけください。
ichi スタッフ