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ichiの革細工-コードバン詳細
2. コードバンの鞣しコードバンも他の革と同様に植物のタンニンや化学薬品を使用して「鞣す」ことで生の皮から革製品に使用出来る革へと生まれ変わります。 鞣し方で同じコードバンでも特徴が変わってきますが、ichiでは植物タンニン鞣しのコードバンを使用しておりますので財布や名刺入れに用いると豊かな経年変化を楽しんで頂けます。 この鞣しを行う場所をタンナーといいます。革を様々な表情に仕上げるタンナーは国内、国外問わずたくさんあるのですが、コードバンを製革できるタンナーは世界中でアメリカのホーウィンと日本の新喜皮革の2社だけなのです。 この事実も前述した希少性に繋がりますね。
まだ生きていた頃の名残である尻尾や体毛が見られます。
タンニン槽から上げた革はタンニンそのものの色であるキナリ色になります。
ここまで駆け足で流れをお伝えさせて頂きましたが、それでも手間ひまかけて生まれる革であることがおわかり頂けたのではないでしょうか。 馬として生きていた素材が卓越した技術と信念によって新たな魅力を持って生まれ変わった姿であるコードバン。 是非その魅力を手に取って味わって下さい。
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ここでは非常に手間をかけるコードバンの鞣し工程をご紹介させて頂きます。 まずはヨーロッパから原皮が届きます。
続いて水洗い、石灰漬け、フレッシングを行い皮についた塩や汚れを落とし、ゼラチン質を取り除きます。ここでいよいよ鞣しに入ります。
異なる濃度のタンニンが充たされたタンニン槽に1ヶ月強の時間をかけて順番に漬け込んでいきます。
乾燥後にコードバンならではの工程であるシェービングへ移ります。
乾燥後にいよいよ仕上げの工程に入ります。ガラスで擦る事で表面の毛羽立ちが抑えられ、同時に熱が加わる事で艶が生まれてきます。機械こそ使いますが職人技が発揮される工程を経て、ようやく革素材としてのコードバンが完成します。
写真のように眼鏡のような形をしていることもコードバンの特徴です。