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200928

こんにちは。

 

最近は日中でもとても涼しく、すっかり夏は姿を隠してしまいましたね。

先週までの暑さが嘘のよう。

 

さて、今回ご紹介するのは《クロコスミア》と言う花の種部分です。

 

夏を盛りに小さくて赤いを咲かせるクロコスミアは、秋になるとお団子のように小さい丸い種をつけます。

 

クロコスミアの名前はギリシャ語では「サフランの香り」という意味が込められています。この花を天日で乾かしたものを湯に浸すと、まるで芳しいサフランのようか香りが周囲を満たすことから付けられました。

 

ここで少し話を脱線。

 

サフランは、イラン、スペイン、フランス、イタリアなどのほか、日本国内でも生産されています。現在、日本では主に大分県で生産されているようです。

 

その歴史は古く、なんと5万年前の絵画からサフランの顔料が見つかっているほか、古代メソポタミアの楔形文字板や古代エジプトのパピルスにもその存在が記されているといいます。

 

エジプトでは薬、香水、染料として使われ、古代ギリシアではサフランによって得られる鮮やかな黄色は王族だけが使える高貴な色とされていたとか。中庭や風呂に撒いたり、古代ローマでは皇帝が街に入る際に通りに撒いたりしたそうです。

 

昔は、金と同等の価値があったとされるサフラン。

その収穫量が恐ろしく少ないことを初めて知りました。

 

サフランは、秋に咲く可愛らしいクロッカスの花の“めしべ”。ひとつの花から3本しかとれない上に、小さな花を摘む作業は手仕事でしかできません。一つひとつ陽が強くなる前に摘んでいき、そこからまた“めしべ”を手で引き抜いていくには大変な労力がかかるものだそうです。

 

古代から現代にまで続く物語、受け継がれてきた人々の想いなどを思うと、ロマンを感じます。

 

2020年も残り100日を切ったようです。

風邪を引かれませんように、体調万全、元気一杯でお会い致しましょう。

 

ichiスタッフ