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お客様とのご注文にまつわるエピソードをお伝えして参ります。

2011年12月 なんばパークス店 E様 婚約指輪

挙式を2年後に控えたお二人。雑誌でichiを知り下見のつもりでご来店されたのがichiなんばパークス店でした。

指輪探しは始めたばかりでマリッジリングとエンゲージリング両方をお探しとの事。自分達だけの一点ものに拘りたいとお話が始まりました。 鍛造技法により一つ一つリングが造られることが心に響いたと旦那様。

エンゲージリングは大きな一粒ダイヤのリング、と思い込みがあった旦那様と着々とお話が進んで行きましたが、これまで沈黙を守っていた奥様が突然「コレって最初から決めていたの…。」と鼈甲リングを静かに指で差されました。

旦那様は突然の事にあっけにとられたご様子でしたが、スタッフと顔を見合わせてクスッと笑っておられました。とてもあたたかな時間でした。

ご試着の日、刻印をお決めになるお二人。奥様がご試着されている横で旦那様がササっと何かを書かれお渡し下さいました。奥様はキョトンとされ「何て書いたん?」とお尋ねになりましたが内容は完成まで秘密とのこと。 ご試着を終了された奥様は旦那様が書いた言葉が気になって仕方がないとのご様子でした。

いよいよお受け取りの日。旦那様お一人でご来店。
「今からこれ、渡すんです。」と緊張を隠しきれない旦那様。
仕上がったリングをじっくりご覧になり「文字を入れてよかった。」と和らいだ表情で店を後にされました。

『ずっと一緒に』と繊細で真っ直ぐな言葉をしたためたリングを大切に仕舞われ奥様のもとへ向かわれる旦那様の背中をスタッフ一同でお見送りしました。

素敵な刻印サプライズに我々も心が躍りました。

べっ甲リング
※写真はイメージです

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