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掲載誌

Lightning 2018年1月号

発行日:2017年11月30日

Lightning2018.1

Lightning2018.1.P260

たたら製鉄の歴史と出会える ichiの新アクセサリー
日本古来の伝統技術を使いながら、一つ一つ手作業で唯一無二のアクセサリーを生み出すichi。今回は、古代から近世にかけて発展した「たたら製鉄」の歴史と出会えるロマンあるシルバーアクセサリーに注目

日本において古代から近世にかけて発展した「たたら製鉄」。砂鉄や鉄鉱石を粘土製の炉で木炭を用いて純度の高い鉄を生産する昔ながらの製法で、映画「もののけ姫」を見た方なら、鉄の製造現場でもあるたたら場の様子が何と無く想像がつくだろう。
たたら製鉄は自然風のみを利用した方法で「鉄滓(ノロ)」と呼ばれる不純物を含んだスポンジ状の海綿鉄ができる。使い物にならず、当時はゴミとしての山に捨てられ、現在でもタタラ場があった近くにはノロが転がっているそうだ。ichiの職人が島根県にあるたたら場を訪れた時に偶然ノロと出会ったことでノロシリーズが誕生することになる。
「私たちは普段から道具として鉄を使っていますし、鉱物としての興味もあり、鉄に対しての思いが強いんです。それにichiの主力であるシルバー製品と鉄との相性というか組み合わせは面白いと思っています。ノロはゴミとして扱われていましたが、私たちが命を吹き込むことで、ゴミが作品になる。たたら製鉄の歴史を垣間見られることにもロマンがあると思うんです」
ノロの凹凸とウィスバーに施して仕上げるという手法を使い、一つ一つ表情が異なるのもノロシリーズの魅力なのだ。ichiのシルバーアクセサリーといえば、プレーンや鎚目のように輝きや仕上がりの美しさが大きな特徴である。ノロシリーズのようなざらっとした相反するアクセサリーが新たに誕生したことで、ichiのシルバーアクセサリーの幅がさらに広がった。この仕上がりの違いを楽しめるのはichiだからこそといえるだろう。

プレーン
シンプルなデザインだが、なめらかな曲線美が魅力のリング。こちらは幅広ボディで存在感も抜群。さりげないズレがデザインのアクセントになっているのもいい。2万5920円スリムタイプもあり(1万7280円)

鎚目
一打ち一打ち丁寧に叩いて表現した鎚目がなんとも美しい逸品。光の角度や動きによって輝き方が異なり、様々な表情を楽しめるリングだ。幅の広さが数種類あり、好みに合わせて選べるのも嬉しい。写真は1万9224円

Lightning2018.1.P261

ノロシリーズ
純度の高いシルバーの表面にノロを施すことで、ノロに含まれる鉄の微細な欠片がシルバーに埋め込まれていく。表面に凹凸ができ、独特の上場を見せるのもノロシリーズの特徴だ。表面が白いものは銀そのものの色。黒いものは燻して表情を変えており好みで選ぶことが可能。リング2万5920円、スリムリング1万5120円、バングル3万240円、ネックレス2万1600円

たたら製鉄の際に排出物として捨てられるノロ。鉄や炭、土などが混じっており、もろく砕けやすい石のようなもの。ゴミとして扱われながらも、その儚さに価値を見出し、命が宿るアクセサリーが誕生したのだ

Lightning2018.1.P231