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1. コードバンとは 2. コードバンの鞣し 3. 柿渋染めコードバン 4. コードバンアイテム

 

ichiの革細工-コードバン詳細

コードバン

 

1. コードバンの特徴

コードバンと呼ばれる革があります。牛革がカウハイドやブルハイド、豚革ならピッグスキン、と動物の種類がそのまま革の名前として使われることが多いのですが、この「コードバン」はどんな動物の革かご存知でしょうか?

革の名前から動物の姿は想像し難いですが、コードバンは馬革です。一言に馬と言ってもポニーやサラブレッドではなく農耕馬、しかもその臀部のみからしか採取出来ません。従い、一頭から採取出来る量はごく少量でさらに製革にはコードバン層を削り出すと言う特殊な技術を要するため、非常に希少性の高い革となるのです。

コードバンと呼ばれるようになった由来はスペインのコルドバ地方にいる山羊の革に風合いが似ていたことや、同地方で最初に製造されたことが有力な説となっていますが、起源を知る正確な資料は発見されていません。
またコードバンは「革のダイヤモンド」「革の宝石」「幻の革」と呼ばれ、その価値を強調されることがあります。この呼び方は希少性が高いことや、革の奥深くから削り出すように採取された後に時間をかけて磨き上げていく製造方法に由来しています。仕上がった革の美しさは正に「ダイヤモンド」と呼ばれるに相応しいと言えます。

革自体の特徴は繊維がきめ細やかなので磨くと美しい艶が生まれ、傷にも強い特性を持ちます。そのように繊維が密で丈夫だと硬さを連想させますがそうでもなく、しっかりしたコシがありながらも非常にしなやかという長所を併せ持っており、この繊細な手触りが触れる人を魅了し続けています。

古くはランドセルや靴に使用されてきましたが、昨今では長財布や折財布といった財布に用いられることは勿論、名刺入れや小銭入れといった日常的に手にする機会が多い革小物にも使用されています。革のダイヤモンドは使えば使う程その魅力を増し、バッグやポケットから取り出す度に何とも言えない贅沢な気持ちが味わえる特別な革なのです。

 

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