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ichiの革細工-ロービキ(ブライドルレザー)詳細

 

ロービキ

ロービキ(ブライドルレザー)の特徴

ichiのロービキ革はイギリスの歴史あるタンナーが鞣した植物タンニンのブライドルレザーで、強い張りを持ち、表面にブルーム(蝋粉)と呼ばれる白い蝋が浮き出ています。ブライドルとは馬を引く手綱、面繋(おもがき)といった馬具を示す言葉で、ブライドルレザーとは、もともと馬具の為に造られた耐水性と耐久性に優れた革を差します。

 

ロービキ革に浸透している蝋は、革の耐水性を高めるだけでなく、強靭でしっとりした質感を造り出しています。これは職人の手によって時間をかけ蝋が丹念に塗り込められることで生まれ、蝋は回を重ねるほどに、しっかり革に浸透し定着していきます。ロービキ革の上品な趣は、そうした手間のかかる製革行程を経て生み出されているのです。

 

革同士を貼り合わせ、目を入れて糸を引いたとき、スーっと心地良い音がするのもロービキ革ならでは。ロービキ革の張りと繊維の締まりによってかっちりとしたフォルムの革財布へと縫い上がっていき、出来立てはフタが閉まらない程張りがあり、永く使用しても革がへたりにくい特徴を持ちます。

 

ロービキ経年変化ブライドルレザーの特徴である、表面に浮き出たブルームは、使い込むうちに徐々にとり去られ、放っておいても自然と消えていきます。ブルームが消えた後、表面は次第に光沢を帯び、色合いは深みを増していきます。また同様に革の張りが落ち着いて、手に馴染む堅さへと変化するのも魅力のひとつです。お手入れの際、余計な脂は入れずに、手脂をよく馴染ませれば自分オリジナルの財布へと育てることができます。手脂が少ない人は額や鼻から採取した皮脂を馴染ませても良いかも分かりません。

 

 

 

尚、蝋が革の耐水性を高めているとは言っても、多量の水には弱い為、水辺からはなるべく遠ざけ、水がついた時はすぐに柔らかい布で拭き取る必要がありますのでご注意を。

 

鞣しから仕上げまで、その行程に少なくとも8ヶ月を要するブライドルレザー。時間をかけ、丁寧に仕立てられた様は、堅牢であり徐々に変化を遂げ、使う人の心を惹き付けます。質実剛健なその様は、大人が持つに相応しいレザーと言えるでしょう。お手持ちの小物群にブライドルレザーのアイテムを加えてみてはいかがでしょうか。

ロービキ3

 

 

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